2014年3月 世界遺産・熊野古道散策と幻の魚・クエ堪能の旅! その1
(熊野古道伊勢路散策へ初挑戦!)
世界遺産「松本峠」から「鬼ヶ城」へ!
我が家的には、毎年初春にファミリー旅行に出かけるのが恒例なのだが、今年はパパがどうも仕事が忙しくて中々行けずじまい・・・ようやく春休み直前の3連休にファミリー旅行決行。今回は、パパの強いリクエストが通り三重県南端の尾鷲〜熊野旅行へ。目的は2つあって、1つ目は幻の魚と言われる極旨の「クエ」を堪能すること、2つ目は世界遺産の「熊野古道」散策に挑戦することだ。3連休の中日とは言え、東名阪道は大渋滞予測。朝7時過ぎに自宅を出発するも、やはり鈴鹿付近を頭に10km以上の大渋滞。パパ覚悟はしていたがガッカリ。まずは渋滞前に大山田PAで朝食。ここ桑名市と言えば名物は「蛤」!当然ながらパパは週末限定の「蛤パスタ」、そして菜優真優ちゃんは人気の「蛤ラーメン」の豚骨&和風の2パターン。おぉ〜このじわ〜っとしみ込む優しい味わい・・・美味いねぇ〜。パスタも美味いけどやはり蛤ラーメン豚骨が1番かな?流石「その手は桑名の焼き蛤」と言われる程だ。 |
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気分なおして約1時間の渋滞を何とか突破し、伊勢道経由で熊野市へ。2014年3月末からは紀勢道が尾鷲までつながるので名古屋からかなり近くなるが、残念ながら本日は開通1週間前ということで約3時間半ちょっとかけてようやく到着。まずは鬼ヶ城を目指すが、駐車場工事中という事で大渋滞・・・こりゃ待ってられんということで、随分手前の国道沿いの無料駐車場に停めて、いざっ熊野古道散策へ出発。2004年に世界遺産に登録された熊野古道は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称で、三重県、奈良県、和歌山県、大阪府に跨り紀伊半島全域をカバーするほどの古代からの交通網だ。 |
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そんな数多く残存する熊野古道の中でも初級者にぴったりなのがここ「松本峠」だ。一般道すぐ脇からいきなり階段がスタ−トする・・・えっ?これが世界遺産のスタート?ちょっと拍子抜け?大泊側登り口から急階段を進むと松本峠の石畳に合流。熊野古道の象徴とも言えるのが石畳!なるほど、風情があるもんだ。静かな杉の木立の中をずーっと続く鎌倉〜江戸時代に敷かれたという石畳・・・スキップするように元気一杯進むキッズたち・・・ところが、予想した通り体力なしのパパママはスタート直後からあっという間にスピードダウン。 |
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風情が良いからと言って、楽に進める程甘くはない。階段は階段だ、きつ〜い。約15分程上がったところに第1のポイントとなる「松本峠の地蔵」に到着。この地蔵は、妖怪と間違えられて鉄砲で撃たれたという可哀想な等身大のお地蔵さんなのだそうだ。なるほど、左裾に指のサイズ程の鉄砲傷の穴が残っている。わぁ〜ホントだ!と菜優真優ちゃん大騒ぎ。少し休憩したおかげで体力復活。本来はここから真っ直ぐ続く石畳だが、ここで左折して古道からはずれて鬼ヶ城城址経由で鬼ヶ城へを目指すことに。 |
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5分ほど進むと待ってましたこのコース1番のビューポイントの東屋に到着。一同思わず「わぁ〜」と感嘆の声がもれる。緩やかな曲線がずーっと続く「七里御浜」が一望だ。この眺望はホント素晴らしい。汗かいて歩いてきた甲斐があったというものだ。この美しい七里御浜も実は熊野古道の1つでもちろん世界遺産だ。鬼ヶ城の後に向かうので待っててねぇ〜っと言い残し東屋を再スタート。 |
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東屋から少し下ると鬼ヶ城城址に到着。モロに疲れ具合が顔に出てヘロヘロのパパだったが、ここ「鬼の見晴し台」からの熊野灘の雄大な眺望のおかげで少し復活。反して、元気一杯の菜優真優ちゃんは、大きな石の上に飛び乗り身体一杯太平洋からの風を受け、勇者のごとく颯爽と仁王立ち!パパとは雲泥の差だ。ちなみにここは鬼ヶ城本城と呼ばれた城址で、室町時代に熊野地区を領地としていた有馬一族の城だったのだそうだ。毎日こんな眺望楽しめたなんて羨ましいもんだ。 | ||
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ここからは一気に下り。途中は桜の名所なのだが、残念一部を残して桜はまだ蕾状態。あと1〜2週間したら見頃だろうねぇ〜。それでも何本かの早咲きは満開。青い空と淡い桜のコントラストっていつ見てもいいもんだ。これで約1時間の松本峠〜鬼ヶ城の散策コースゴール。あぁ〜疲れたけど、すごく心地良い疲れだ。ゴール地点から鬼ヶ城は眼の前。なるほど、この散策コースは鬼ヶ城観光の方にはお勧めと言える。 | ||
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歩いたせいか?えらく腹が減ったのでここでランチタイムに。鬼ヶ城観光センターにはレストランがあるものの、何故かパスタ店?おいおい、折角ここまで来たのにパスタって雰囲気じゃない?っとやや躊躇。そんな中、眼の前に熊野漁協の直売所を発見。熊野名物の「さんま寿司」と「生まぐろ丼」ののぼりが眼に入り、即決定!同じマグロでも生マグロは違うもんねぇ〜。楽しみ〜。ところが、じじばばで切り盛りしているのだが、まぁ〜時間がかかる。もしかして飯焚いているの?っと聞きたくなる程。数に限りがあるようだが・・・待つこと15分ようやく5人分出来上がり。おいおい、待ち疲れちゃったよぉ〜。 | ||
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おおっ〜想像以上に美味いぞ、この生マグロ丼!一見テイクアウトものなのでなめてかかったら大間違いだ。はっきり言って生マグロはやはり違う。よく静岡出張の際に焼津で生マグロ土産に買ってきたものだが、流石高価だけはある水っぽさがないんだよねぇ〜。そして、熊野の名物の「さんま寿司」だ。小骨がちょっと気になるかな?と心配したが、何の菜優真優ちゃん美味しいとご機嫌。あぁ〜ちょっと軽めでしたが、意外にも満足の味でした。うん、これくらいで抑えておいた方が良いかも・・・何て言ったって今晩はあのクエだ・・・うぅ〜楽しみ〜!! |
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満腹になったところで、早速世界遺産の「鬼ヶ城」へ。伊勢志摩から続くリアス式海岸の南端に突き出る景勝地だ。「えぇ〜鬼がいたのぉ〜?」と興味津々の菜優真優ちゃん。なるほど、いかにもその名の通り、鬼の住処という雰囲気満点だ。ここ鬼ヶ城には逸話がいっぱいある。平安時代に最初の征夷大将軍に任じられたことで知られる坂上田村麻呂が、鬼ヶ城を根城に熊野の地を荒し回っていた賊を討伐しに来た際に、近くの烏帽子山に大馬権現の化身の天人が現れ、賊が立てこもる岩屋を教えられたものの、岩がそびえ守りも堅く中々攻略できず大苦戦。そんな中、1人の童子が現れ、魔見ヶ島で楽を舞い、兵士たちも加わって大騒ぎに・・・それに気を取られた賊が岩屋の戸を開けてしまった瞬間に、坂上田村麻呂が矢を放ち。見事に一矢で仕留め、鬼ヶ城の賊を討ち滅ぼしたとのこと。 |
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へえぇ〜っと沖に見える「魔見ヶ島」を眺めながら逸話の世界にしばし酔いしれた菜優真優ちゃんでした。早速、その鬼ヶ城の散策へ出発。綺麗な散策路が続いているのでワクワクしてくる〜。早速、まるで鬼の口の中を通過するようにして、いざっ鬼ヶ城の中へ。おぉ〜視野一杯に広がる熊野灘・・・上からの眺望も良かったけどここも負けていない。そして、眼の前にはあの童子が舞ったという魔見ヶ島が見える。 |